2022年7月8日午前11:40頃、自民党最大派閥の安倍派党首であり、安倍晋三元総理大臣が凶弾に倒れ、同日18:00頃搬送先の病院で死亡が発表された。
戦後では元首相が暗殺されたのは初めてで、かなり珍しい事件でとなりました。
日本全国どころか、世界中が衝撃を受けているようですが、さて、今まで日本国内で発生した要人の銃撃事件はどのくらいあったのか？調査してみました。
内容に入る前に、安倍晋三元総理大臣のお悔やみを申し上げます。
以後このようなことが起こりませんように。
戦前の事件
・1909年…日本初の総理大臣伊藤博文
長州藩出身で、日本の初代総理大臣、写真の通り旧1000円札に採用された。
日本が朝鮮半島統治を進める中、1905年に初代の韓国統監就任するが、伊藤博文は韓国の独立を推進したが、韓国籍活動家の安重根にハルビン駅で撃たれた為、併合統治することとなった。
犯人である安重根はその後ロシア憲兵に逮捕、日本へ送還され死刑判決となった。
・1931年…浜口雄幸首相
東京駅にて右翼団体の男に銃撃される、一時回復するが傷が原因となり辞任後亡くなった。
実行犯の男は1933年に死刑判決を下されるが、1940年には仮出所。
・1932年…犬養毅首相
浜口内閣が結んだ軍縮条約締結に怒った海軍の青年将校らが首相官邸などを襲撃し、犬養毅首相を銃撃した。
「話せば分かる」と諭そうとした犬養を、将校らが「問答無用」と銃撃したとされる。
この将校の1人は戦後、1961年にもクーデター未遂事件に参加している。
・1936年…高橋是清蔵相、元総理大臣
第20代総理大臣ではあるが、大蔵大臣としての評価が高かった。
赤坂表町の私邸で反乱軍襲撃部隊に6発の銃弾を撃たれ、暗殺（いわゆる二・二六事件）。
戦後の事件（昭和編）
要人の銃撃事件はありませんでした。
戦後の事件（平成編）
・2007年…長崎市長、伊藤一長
市長選告示から2日後、選挙事務所前で暴力団幹部の男に銃撃され死亡した。
犯人は公共事業を巡り市に恨みを持っていたと報じられた。
当時首相の安倍氏は「厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」とコメントしていた。
戦後の事件（令和編）
・2022年…安倍元首相
選挙応援遊説先の奈良県にて自作の銃にて銃撃。犯人は即座に取り押さえられた。
おまけ…銃撃以外での事件
・1960年7月 岸信介首相が首相官邸玄関で右翼活動家に太ももを刺され重傷
・1960年10月 浅沼稲次郎社会党委員長が演説中右翼少年に刺され死亡
・1964年3月 ライシャワー駐日米国大使が、大使館を出たところで少年にナイフで襲撃され重傷
・1975年6月 佐藤栄作元首相の国民葬に参列していた三木武夫首相を右翼団体の構成員が襲撃、顔面を殴打
・1990年2月 浜田幸一衆院議員が暴力団員に金属棒で殴られ負傷
・1990年10月 丹羽兵助元労相が記念式典の来賓として訪れた陸上自衛隊守山駐屯地（名古屋市）でナイフで刺され死亡
・1995年5月 青島幸男東京都知事あての小包が爆発、都職員が負傷
・1996年10月 岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長が自宅で襲われ重傷
・2002年10月 石井紘基衆院議員が右翼団体代表に自宅前で刺殺される
・2006年8月 山形県鶴岡市の加藤紘一自民党元幹事長の実家と隣接する事務所が右翼によって放火され、全焼
以上意外と多かったイメージですが、みなさんはどのように感じましたか？
今後はこのような痛ましい事件が無くなることを心から願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント